平成24年10月7日
早期解散要求で一致
 
早期解散要求で一致/3党首会談で首相に対し「信問う」の約束履行迫る/自公党首

 
 公明党の山口那津男代表は5日午前、国会内で自民党の安倍晋三総裁と会談し、野田佳彦首相(民主党代表)との3党首会談で、首相に対して8月の3党首会談で交わした「近いうちに国民に信を問う」との約束を誠実に実行して、衆院を早期に解散するよう求めることを確認した。
 自公党首会談には公明党から井上義久幹事長、漆原良夫国会対策委員長、自民党から石破茂幹事長、浜田靖一国対委員長が同席した。
 この中で自公両党首は、予算執行のための歳入を確保するのに必要な特例公債法案が先の通常国会で廃案となったことから、同法案について「政府として早期に成立させる責任がある」として、臨時国会を早期に召集する必要性があるとの認識で一致した。こうしたことを踏まえて、首相が3党首会談で解決策を提示するよう求めていくことも確認した。
 一方、次期衆院選に関する選挙協力について、安倍総裁は「これまでの関係を生かして、両党で協力し合っていきたい」と要請した。山口代表は「公明党も小選挙区で(予定候補を)9人立てているので、互いに協力し合いながら対応を検討していきたい」と答えた。
 さらに、衆院鹿児島3区の補欠選挙(10月28日投票)での自民党候補に対する選挙協力の要請を受け、山口代表は「基本的に協力する」と応じた。
 また、安倍総裁が3党首会談に先立ち、野党各党に対して党首会談を呼び掛ける意向を示したことに関して、山口代表は「やぶさかではない」との考えを示した。
 会談終了後、山口代表は記者団に対し、3党首会談の開催見通しについて「現時点で正式な申し入れは、いずれの党にもない。首相から呼び掛けておきながら、いまだに(申し入れが)ないのも首をかしげる。早く責任を果たしてもらいたい」と述べた。

(平成24年10月6日付け公明新聞より転載)