令和4年1月4日
【第3弾
 
岸田総理のデビュー戦

 

〇皆さん、新年明けましておめでとうございます。本年が、皆様にとって良い年に成りますようお祈り申し上げます。

 昨年は、コロナ禍での総選挙、皆様には大変なご苦労をおかけいたしました。党員・支持者の皆様の献身的なご支援により公明党は大勝利をすることが出来ました。心より御礼を申し上げます。本年は、コロナの収束と経済の回復に全力で取り組んでまいります。

〇昨年12月の臨時国会では、岸田総理は、総理に就任して初めての所信表明演説を行い、所信演説に対する各党の代表質問や予算委員会での論戦が展開されました。昨年の臨時国会は、いわば「岸田総理のデビュー戦」だったと言えるでしょう。さて、その勝敗や如何に?
 岸田総理は、自分には「聞く力」があると自己分析されています。しかし私は、岸田総理は単に「聞く力」だけではなく、国民の声を聴きそれに即応する「柔軟性」と「決断力」を兼ね備えておられる総理だと思いました。

〇その真骨頂は、18歳以下の子供に対する10万円の給付問題です。殊に5万円分をクーポン券扱いとすることによって事務経費が976億円もかかることの是非です。
 連日、新聞やテレビなどメディアの大バッシングです。特にテレビ中継がされる予算委員会では、各野党ともこの問題で総理をやり込めようと論客を揃え手ぐすね状態です。
 しかし総理は、高市自民党政調会長の質問に対し、「10万円一括現金で支払うことも可能。自治体の判断に任せる」と答弁してこの問題に決着をつけてしまったのです。よもや総理がこんな大胆な答弁をするとは・・・。野党は、攻め手を失いアングリです。
 そのほか、オミクロン株の水際対策と邦人帰国問題、コロナ濃厚接触者の大学受験問題なども、総理は国民の声に耳を傾け迅速な対応を執られています。更に、北京オリンピック参加問題についても「日本独自の判断」を示し、妥当な結論に至っています。 
 国民もこのような総理の対応を評価し、岸田内閣に対する支持率もジワリと向上しています。

〇さて今年は参院選挙の年。通常国会終了後すぐに参院選挙です。長丁場の通常国会、何が起きるか分かりません。国会運営の失敗がそのまま選挙に響きます。自民党、公明党そして官邸と緊密な連携が大事です。
 気になることがあります。岸田総理の憲法改正、敵基地攻撃論などに見られる積極的な発言です。自公連立22年といえども、隙を見せては敵に食い破られます。深い信頼関係と緊密な連携で難しい国会を乗り越え、参院選を勝利したいものです。

2022年1月4日
公明党元衆議院議員 漆原 良夫